浮世写真手帳
ふっとした瞬間、思い出す。以前歩いていた頃を。 ただ、今を生きている。
2013年9月23日月曜日
故郷
海の向こうに、ふるさとがある。
不意に懐かしくなって、走り出した。
日没には間に合わなかったから、
見えなかったけれど。
この向こうにふるさとがあると思うと、
また歩き出せる、そう思った。
昇った月は、いつもより赤くて、
目を離すことが出来なかった。
2013年9月15日日曜日
原点
息を呑む程の、言葉を失う程の。
大自然の中で、出会うからこそ
想い出に残る、景色がある。
色がある。
心が乱れたら、自然に還ってみる。
太古から続く、場所があるんだから。
2013年9月10日火曜日
犬吠
何もなかったけれど
何かあった。
形の無いものなんて
見つけられないと
思っていた。
独りよがりの幻影かもしれないけれど
強く信じられる自分がいた。
言葉にならない
犬の吠える声のように
力強い想い。
2013年9月1日日曜日
不揃
ふと、感じる違和感。
すっきり収まっているようで、
何か、ちぐはぐの靴下を履いているような
そんな違和感。
結局は後で笑い話にでもなるような
小さいことに、いつまでも惑わされて。
そうやって今を生きている。
2013年8月27日火曜日
蟷螂
朝方、家の外に出ると、コンクリートの
壁に、蟷螂がいた。
大蟷螂。
脱皮したての様子で、羽が縮こまって
いるままだった。
じっと、頭を上にして壁に張り付く
格好で、完全に羽が伸びきるのを待っている。
大層迷惑だと思ったが、暫く様子を観察させてもらった。
羽が真っ直ぐ伸びきるまで、半時ほど経った。
それから尻を左右に振って、器用に四枚の羽を畳んでいく。
一時間して、立派な大蟷螂となった。
初めて見る生命の神秘に、とても
満足しながら、深い眠りに就いた。
2013年8月25日日曜日
自信
結局のところ、自分のことだけ
考えている人が多い。
人のこと考えて行動してよね。
そう考えている時点で、その人も
自分のことだけ考えている。
こんな自問自答は、いつまで経っても
終わることはないだろうけれど。
一体何を信じれば良いのか。
決まってる、自分のことをまず信じなきゃ。
2013年8月20日火曜日
白黒
白と黒で、正義は白、悪は黒。
そういう筈だったんだけど。
空はこんなに、潔いのに。
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