2015年8月24日月曜日

空蝉






足元を見ると、底が見えない。


空を見ると、先が見えない。


周りのものがすべて空っぽに見えて、


空蝉はそこにあるのだろうか。


空虚な世界を彷徨っている、


その先へ。




2015年5月26日火曜日

未来







小さな島の小さな物語。


島の中心には校庭グラウンドがあって、


きっと空から見たらドーナツみたいに


ぽっかり穴が空いているんだ。


マンディは海水浴。


そのあとにまたマンディ。


透き通るつぶらな瞳に、


満点の星空のような未来を写したい。






2015年5月25日月曜日

2015年5月21日木曜日

爪哇












暖かい空気に触れて、


肌が汗ばむ。



昼夜を問わず、纏わりつくような爪哇の体温。


理想の外へ出れば、すぐに現実がある。




そんな振れ幅の大きいこの世界。




慌ただしく通り過ぎる街並み。


濃黒の夜の営み。




その世界に私はいる。











2015年3月28日土曜日

枯咲











季節は巡り、時は過ぎる。


すべての物事を遠ざけたり、近づけたりしながら。


揃わない足並み。チグハグな靴下。


遠くから見ると丸いようで、実は丸くない円。


風に揺れる稲穂のように。

風に身を委ねていたい。


そんなフレーズもあったっけ。


まだまだ蕾のようだけど、

気がつくともう咲いていた。


季節を感じることは、


生きているということ。



何故人間の人生は花に喩えられるのだろう。

きっと心に蕾があるからだろう。




















2015年2月17日火曜日

立場







近くと遠く。



どちらにも目を配って、



どちらとも一定の距離をを保って。



見据える先は、その中間。

2015年1月18日日曜日

久世

 








鼻から吸う空気がツンとする。


ツンとしているのは鼻の方。


でもなんだか空気がツンとしているよう。



目一杯息をして、



目一杯生きているんだ。